映画

#03 映画「プラットフォーム」 感想・考察

あらすじ・感想

原題「El Hoyo」、スペイン語で「穴」。巷ではCUBE系(シチュエーションホラー)と言われる映画。中央に穴が空いてる1ルームな空間、それが上下、永遠に縦に並んでる。各階層には2人ずつ生活する。ここのルールは:① 決まった時刻に食事が上から下へと流れてくる。② 1ヶ月ごとに階層が入れ替わる。それだけ。シンプルな設定。流れてくるのは上の階層で食べた人の食べ残し。もちろん下の階層に行けば行くほど食い散らかしていて、ほとんど残っていない。正しい量だけ食べて残りを回せば全員分配れるのに、もちろん上の階層の人は必要以上に食べるし下の階層の人なんて何も気にしない。まるで現代社会の縮図のよう。食事のシーンはグロいし(人食もある)咀嚼音系が苦手な人は注意。意味ありげな(考察クラスタが好きそうな)ラスト。けっこうテンポ良く1時間半とサクッと見れるのが良い。

— 以下ネタバレあり —

夜中にブオンって中央のプラットフォームが最上階に戻る時それに合わせて飛び乗る人いないのかなーと思いつつ、あのスピードだったら人身事故みたいにぐちゃぐちゃになっちゃうのかな…であれば最下層付近(300台とか)になったらプラットフォーム飛び乗って(なんなら各階層の人連れて)いったん下までいってそれやるかなーと妄想。

宗教的な繋がりでいうと、リンゴが何回かキーアイテムで登場したり「ヨハネによる福音書」の一節「私の肉を食べ、私の血を飲む人は、ずっと私と結び付いてる」=実際主人公は最初のルームメイトおっさんを食べ、以降幻影に苛まれる。持ち込んだ「ドン・キホーテ」の本も食べたことで無謀に立ち向かうスピリットが主人公の血となり肉となり、333階層に2人ずつ=666人=「ヨハネの黙示録」にある獣の数字を表し、そしてラストは主人公の代わりに子供=救世主を0階層=エデンの園へと上げさせる。的な考察ができるとかできないとか。

レビュー

・ストーリー:3
・キャスト:3
・映像:4
・音楽:1
・エンタメ性:4

総合スコア:15/25(★3.0)

#旅するデザイナー 🇬🇧×🇯🇵 1990年生まれ。広告代理店、スタートアップを経て2020年より日本中転々と旅しながらUI/UXデザインの仕事をしています。旅の途中で訪れた場所やその時々の感情について忘備録代わりに綴るブログです。2022年より南米バンライフ2人旅をしています。

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