
コロナを機にリモートワークがメインになってしばらく経つ。出社が少しずつ戻ってきたとはいえ、未だにオンライン会議の回数も多い。
これまでにいろんなオンライン会議の議事録ツールを実際にしばらく試してみた結果、「tl;dv」が一番実務に役立つと思ったので細かく解説しながら紹介していきます。

tl;dvとは?機能や読み方について
まずは「tl;dvができること」を3ポイントでまとめます。tl;dvは議事録ツールですが、ただの議事録ツールじゃないんです。
・普段使ってるGoogle Meet、Zoom、Teamsなどと連携して、会議の録画→文字起こし→要約作成を自動で行ってくれる
・NotionやSlackと連携して外部に共有したり、Jira、Trello、Asanaと連携してタスクにしたりできる
・AI機能でネクストアクションを聞いたり、複数の会議内容をまとめてくれる

ユーザー数は200万人+、ミーティング活用数は1,920万回+だそうです。
ちなみにtl;dvはドイツ発のAI議事録ツール。なんとも読みにくいサービス名なので先に説明しておくと「tl;dv」はそのまま「ティーエルディーブイ」と読み、「Too Long Didn’t View」(長すぎて見なかった)の頭文字。WIPやFYIみたいな略語の類で、要は「会議の録画が長すぎて確認しなかったわ」というビジネスシーンあるあるを解消するサービス、ということだ。
それでは良いと思ったポイントを挙げていきます。
【ポイント1】AIが会議を自動要約してくれる
会議を自動で要約してくれる
議事録ツールとはいえtl;dvの最大の魅力は文字起こしではなく、自動で要約してくれる点です。
会議のトピックごとに見出しを作成し、その中で話された重要な内容を左側に時系列でまとめてくれます。

タイムスタンプ&キーワード検索で欲しい情報にすぐアクセス
さらに、それぞれの話題が何分何秒で話されたのかというタイムスタンプも付けられ、要約の隣にある時間をクリックすることで、該当する部分に素早くジャンプできます。これにより、会議全体を見なくても、会議の要点だけをポチポチと飛びながら素早く確認することができます。

また要約に頼るだけでなく、右上からトランスクリプト(文字起こし)内を「キーワード検索」もできます。例えば僕の場合「デザイン」でキーワード検索して、自分と関わりそうなところだけ確認する、みたいなこともできます。

40言語に自動翻訳
もし外国語の会議だとしても、40カ国語に対応して自動で日本語に翻訳してくれるので安心です。

要約はメールでも自動配信
さらに、この要約はメールでも届くので、わざわざログインして確認する必要もありません。メールを受け取るだけで、会議の内容をざっと把握できるため、情報の共有や振り返りが非常にスムーズになります。

【ポイント2】会議の共有&タスク化が便利
重要な部分だけクリップ&共有可能
ポイント1で説明したようにタイムスタンプで重要な部分にジャンプするだけでなく、その部分を「クリップ」として切り出し、その動画だけ他のメンバーと共有することもできます。

これにより「ここ見といて」とリンクを共有するだけでなく、直接動画を見てもらうことでミスコミュニケーション防ぐことができます。
NotionやSlackなどの外部アプリと連携できる
tl;dvで便利なのが、NotionやSlackなどの外部アプリと連携することができ、会議内容を直接指定したチャンネルやページに自動で共有することができることです。

これにより、tl;dvにログインせずとも、会議後の振り返りや情報共有が即座に行え、チームメンバー全員がリアルタイムで情報を受け取ることができます。外部アプリとの連携機能を活用することで、チームが使ってる既存ツールとの統合が簡単にでき、さらに使い勝手が向上します。
要約からタスク登録→Jira、Trello、Asanaなどと連携できる
会議で話し合われた内容をそのままタスクに変えることもできます。会議の要約からこれはアクションが必要だというものを選びJira、Trello、Asanaなど普段使ってるタスク管理ツールと連携して直接タスクを作成することができます。

これにより、会議後に出たアイデアやアクションアイテムをすぐにタスクとして管理できるため、後でやり忘れを防ぐことができます。
会議内容がそのままタスクに反映されるので、すぐに実行に移せるのが大きな利点です。
【ポイント3】AIが次のアクションを提案してくれる
ネクストアクションをAIに聞ける
要約されてタスクも作ってるとはいえ、結局どれをネクストアクションにするか分からんって時もご安心あれ。
tl;dvは昨今のトレンドに漏れることなく様々なAI機能が充実しており、例えば会議後に「次のステップを教えて」や「アイデアを整理して」といった依頼をAIにすることができます。AIが会議内容を分析し、次に取るべきアクションをリスト化してくれるので、会議の後に「何をすべきか?」と悩む必要がなくなります。

AI機能をうまく活用することで、次のステップに進むための手間を大きく省け、作業効率もアップします。
複数の会議をAIでまとめて分析できる
さらに↑の応用編として、tl;dvは複数の会議を一度にAIで分析することができる機能も備えています。これにより、異なる会議で話された内容をまとめて把握し、全体のトピックやアクションを俯瞰することが可能になります。

例えば複数のチームが関わる大規模なプロジェクトや、何週にも渡って話されてるトピックの経過など、個別に会議を確認する手間が省け、全体の進捗や重要なポイントを一目で把握することができます。まさに時短テクニック。
【ポイント4】Googleカレンダー連携で自動録画
自動録画で撮り忘れ防止
3つのポイント割と機能寄りの紹介だったので、最後は地味だけど大事なポイントを。
こういうオンライン会議に参加させる系のサービスであるあるなのが「起動し忘れること」。tl;dvではその点Googleカレンダーと連携させることで、自動で会議に参加して録画開始&終了してくれるので、その点助かります。
カレンダーに登録された会議が始まると、ツールが自動的に録画を開始し、会議が終わると録画も終了します。この自動化により、録画の設定や忘れが一切なくなり、常にスムーズに会議を録画できます。撮り忘れの心配もなくなるので、重要な会議の内容を見逃すこともありません。
tl;dvの料金について:無料プランと有料プランの違い
tl;dvの基本利用は無料です。有料プラン(=プロプラン)の場合、プロプランが¥3,080/月、ビジネスプランが¥6,080/月(年払い)かかります。

だいたいこういうAI便利ツールって有料プランじゃないと使いものにならないんでしょ…?って思われがちですが、tl;dvは無料でも十分本領を発揮してくれるツールなんです。(まずは無料でお試しあれ)
とはいえ、一応無料プランと有料プランの違いを挙げると、
無料プランと有料プランの違い 1:保存期間が違う
無料プランだと保存期間が3ヶ月のところ、有料プランだと保存期間の制限はなくなります。
ただ3ヶ月以上経ったら全く見えないというわけではなく、tl;dv内の機能は使えなくなるということで、動画のダウンロードをすることはできます。
3ヶ月以上前の動画を見返したり、プロジェクト期間が長い場合は有料プランも検討しても良いと思います。
無料プランと有料プランの違い 2:AI機能の回数制限
無料プランだと会議の録画や要約自体には制限はないですが、AI機能(AI会議メモ、AIに聞く機能、AIによるレポートなど)がそれぞれ月に10回まで、という制限があります。

ガンガンAI機能使うって人は有料プラン要検討ですが、正直最初の3ヶ月 or AI機能月10回までに自分が仕事で必要なサービスか見極めて、これは時短になる/毎日使い倒しそうだ、と思えばプロプラン契約を検討すれば良いかなと思います。
繰り返しになりますが、最初は無料プランでお試しするのが良いと思います。
もしその上で有料プランを検討する場合、こちらの紹介リンク経由で登録すると半年間30%割引になるのでよかったらどうぞ。

まとめ:tl;dvは万能AI議事録ツール
以上がtl;dvを実際に使ってみて良いと思ったポイントです。結論、オンライン会議後の作業効率を飛躍的に向上させてくれるツールだと思います。
会議の要約だけでなくAIによるタスク化、外部ツールとの連携など、忙しい人こそ!一度は使ってみてほしいツールです。
参考になったら幸いです。ではまた。
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